地域のこと
葛川祭と太鼓廻し(たいこまわし)
葛川祭は毎年7月18日に行われるお祭りです。
このお祭りは比叡山延暦寺の夏の修行「葛川夏安居(げあんご)」の3日目にあたり、夜21時過ぎには真っ暗闇の中、千日(百日)回峰行者の「太鼓廻し」が行われます。
男子中学生は、大人に混ざり太鼓廻しの廻し手として参加します。女子小中学生は浴衣に身を包み祭りを楽しみ、太鼓廻しを見守ります。この葛川祭と太鼓廻しに先立って、葛川小中学生は自主神社と明王院の掃除を例年行っています。
太鼓廻しとは・・・
葛川明王院の開祖・相応和尚の伝説に基づいています。
武奈ヶ岳(ぶながだけ)の三の滝で修行中の相応和尚(そうおうかしょう)が滝壺に不動明王を感じ取り、喜びのあまり滝の中に飛び込み不動明王を抱きしめたところ、不動明王は桂の木となった。相応和尚は、その霊木で不動明王を彫り本尊として祀った。
これが、明王院の始まりであり、太鼓廻しは、相応和尚が滝壺に飛び込む姿の再現だと伝えられています。
葛川夏安居とは・・・
相応和尚が始めた千日回峰行、夏の期間の荒行として毎年7月16日から20日までの5日間、葛川明王院に滞在し断食や滝行などを行います。
7月18日は地主神社の大例祭でもあり、高張提灯(たかはりちょうちん)をもった者たちが伊勢音頭(いせおんど)を代わる代わる歌い、ゆっくりと地主神社へと向かいます。
そして例祭後、明王院の本堂にて太鼓廻しが始まるのです。
全ての行事が終わると、行者さんに本堂の内陣をご案内していただきお参りをします。
内陣では、仏画(ぶつが)、曼荼羅(まんだら)、ご本尊(ほんぞん)などを拝観(はいかん)することができます。内陣は普段は非公開であり、この時だけの拝観となります。
<葛川祭と太鼓廻し>
日時:毎年7月18日
場所 : 葛川明王院本堂及び地主神社
スケジュール :
18:30~20:00 地主神社例祭
20:00~21:00 立張提灯行列 地主神社へ出発
21:45頃 太鼓回し
※時間帯は前後することがあります。