私たちが推進するKCLプロジェクトは、大津市から応援をいただき継続できています。そこで、葛川小・中学校を代表して大津市長、及び大津市教育長を訪問し、日本水大賞文部科学大臣賞の受賞報告に市庁舎を訪ねました。大津市長からは、私たちの活動を応援しているという趣旨のお言葉をいただきました。今後も大津市と連携し、中山間地域の活力を高める広報活動に力を入れ、安曇川流域の魅力を広い発信していきたいです。

私たちの地域には木材を筏に組んで運ぶ、筏流しという水文化があり、その漕ぎ手である筏師と、ガワタロウという河童にまつわる伝承が残っています。私たちは、先輩の取り組んだ筏流しのイベント用ポスターをきっかけにイラストレーターの方とガワタロウをキャラクター化しました。そして豊かな水の象徴としてスタンプ、ストラップという形でカプセルに込めました。次の企画は、フィギュアです。地域に生息するツキノワグマやオオサンショウウオ、伝承に登場するオオカミやガワタロウを「ザ・ガワタロウズ」としてフィギュア化する企画を立てました。この頃、開発に取り組む私たち自身も、ザ・ガワタロウズというユニットで活動をはじめました。そして、老舗フィギュアメーカー海洋堂に企画を持ち込みました。嬉しいことに、開発責任者の方が私たちの活動に共感してくださり、海洋堂との商品開発が始まりました。原油高や円安を受けて企画の見直しを重ね、フィギュアの三面図が完成しました。今後、全国販売し、多くの人に地域の魅力を知ってもらって、地域に興味を持ってもらえたらと思っています。

今季は、実に3年ぶりとなる保護者や地域の方、関係者を招いた文化祭「紅葉祭」を開催しました。オンラインでしか顔を合わせたことが無かったクリエイターさんとも初対面することができました。紅葉祭では、KCLプロジェクトの活動報告をしたり、ザ・ガワタロウズの創作劇を披露し、来て下さった方に水文化の面白さを伝えたりしました。懇話会では、地域の方の声を聞き、私たちの活動の可能性を広げることができました。これからも地域の方を巻き込み、応援してもらえる場をつくっていきたいです。

私たち中学3年生ザ・ガワタロウズは、社会貢献活動を対象とした中高生を支援するプログラム「第26回ボランティア・スピリット・アワード」においてブロック賞を受賞し、全国表彰式に選出されました。全国表彰式はオンラインで開催され、保護者や地域の方を学校に招いて場を設けました。全国の中高生とオンラインで繋がり、私たちの地域の魅力を込めたカプセルトイ開発を知ってもらうい、安曇川流域に光を当たることができました。
豊かな自然や独自の文化など、大好きな地域の魅力を伝えたい。そして、共感してくださる方、地域を好きになってくださる方を増やし、地域と母校を守りたい。それが、私たちの願いです。私たちの企画したカプセルトイフィギュアの開発は、製品化に向けた企業の方のご努力が続いています。私たちにできることを一つずつ積み上げ、卒業の日まで力を尽くしたいと思います。引き続き、応援よろしくお願いします。

葛川・久多のことを知りたい!
子供水力発電の開発