中学2年生は、「水力発電の製作」の活動を行っている。
5月9日に、福岡県の企業で、小型水力発電の教育支援をされている「リバーヴィレッジ」さんの協力の下、江賀谷で水力発電の取水場所から水車設置予定場所までの地形測量と距離測定のフィールドワークをした。地形測量では、レーザー距離測定器を使用し、『距離』、『角度』、『高さ』を測定した。その結果を基に計算すると、水車を設置予定の場所から水面までの総落差は4.45mであり、また、発電機を置く場所から川までの距離は143mということが分かった。
6月7日に、水をくみ上げる時に必要なサイフォンの原理の実験を行った。最初は細い管を使って、水の入っているバケツから空のバケツに水を入れた。ところが、太い管を使ってみると、細い管よりも水か流れるスピードが速く、まら、水量も多く流れることが分かった。また、高低差がある方が、スピードが速くなることも分かった。
次に、水が管を通る時の摩擦でどれほどのエネルギーが失われているかを計算したところ、太い管の方が細い管に比べて、失われるエネルギーが大きいことが分かった。
その一方で、太い管の方が細い管に比べ値段が高くなることが分かった。他にも、管の太さごとに出力と値段を計算し、試作で使う管と本番で使う管を同じものにするか異なるものにするかで話し合いをした。
7月14日には、試作の小型水車により発電される光を目の当たりにし、KCLプロジェクトとして、水力発電でどんなものを生み出したいか考えることを夏休みの宿題とした。
8月26日には、KCLプロジェクトで日本水大賞の文部科学大臣賞を受賞した報告とお礼に、滋賀県知事を表敬訪問した。