私たち中学三年生は地域の水の豊かさを象徴する水車を作り、過疎で苦しむ地域を明るく照らすため、子供水力発電所を推進しています。
水車の基礎が完成し、水路に給水し上流200mから水を引き込むテストを繰り返しました。水車を迎える準備が整いました。
夏休みに、水車づくりのため松井建設を訪れました。そして松井建設の梅本さんに相談し設計してもらった水車を、職人さんと一緒に組み立てました。水車の材料は、安曇川流域の寒暖差で大きく育った杉の木を使いました。木材のこと、道具のことなどを職人さんに教わりながら、木製水車を完成させることができました。
子供水力発電開発の味方になってもらえる人の輪を広げるため、応援グッズを作ることにしました。玩具メーカーに連絡を取り、カッパのガワ太郎アンブレラマーカーを企画しました。雨のよく降る山間地域のアイコンになったらいいなという願いを込め、カプセルに詰めてガチャガチャで販売しました。そして、多くの応援をいただくことができました。
水車の横に60cmほどのガワ太郎のモニュメントを設置することにしました。ガワ太朗は、水の豊かさの化身です。山間資源でエネルギー生み、水の豊かさの化身、ガワ太朗を明るく灯して話題を集めたいと思います。フィギュアの造形師をされていた玩具メーカーの代表の方と、ペインターの方に来校いただき、河童のガワ太朗の塗装を行いました。とてもチャーミングなガワ太朗モニュメントが完成しました。
この秋に開催した文化祭で、保護者や地域の方を招いて、稼働する水車をお披露目しました。300人ほどの集落に200人を超える人が集まり、笑顔になってくださいました。この活動での大きな学びは「人との繋がりの大切さ」です。僕達の活動を支えてくださる方々に出会えていなければ、僕達の活動は夢で終わっていたように思います。福岡県の水力発電支援会社が流量や落差の計測に立ち会い、何度も来校して下さりました。地元工務店が水路や水車づくりを支えてくださいました。グッズやモニュメント開発、水利権や土地の許認可も、専門家に知恵を貸していただきました。幸運にも、たくさんの人と繋がる事ができ、夢が現実へと変わりました。
子供水力発電所開発に取り組む私たち中学3年生は、中高生のボランティア支援プログラム「ボランティア・スピリット・アワード」に応募したところ、全国表彰式に選出されました。12/17に東京で開催された全国表彰式に参加してきました。東京での研修や、全国で社会貢献活動に取り組む中高生との交流を通して、新たな刺激を得る機会となりました。今後のKCLプロジェクトにも活かせそうことがたくさん見つかったので、後輩につないで行けたらと思います。僕たちの活動はYouTubeチャンネルで発信することにしました。下記URLよりチャンネルを覗いてみてください。引き続き、応援お願いします。