4月には、この学年のKCLプロジェクトの最終目標を決めました。最終目標として、「葛川・久多を代表するキャラクターを陶芸で作る」、「陶芸で作った作品を地域の方々や全国に住む方々に販売するもしくは提供する」といった色々な案があがりました。そして、その最終目標を達成するために、2年生の1年間でどんな活動を行うことか必要か考え、年間計画の見直しをしました。年間計画を見直す中で、今年度中にやらなければいけないこととして、「陶芸作品を焼き上げるための窯は、2年生のうちに作っておきたい」という声があがりました。今年度の活動は、陶芸作品を焼き上げる窯の作成に焦点を当てて行うことに決まりました。次に、窯の作成に向けて、窯の設置場所の候補決めをしました。

5月には、清水さんの1度目の来校がありました。初めに、1年生の時に、焼いた作品が完成していて、持参してくださりました。地域の土を使用した粘土や、他の粘土と組み合わせたものなど様々な作品が完成していました。次に、窯の設置場所の候補を伝えました。そして、窯の設置に適している場所を清水さんに見ていただき、それぞれの場所にメリット・デメリットがあることがわかりました。メリット・デメリットを踏まえ、候補1「技術室前」、候補3「体育館の正面入り口前」の2つを最終候補として考えていこうと決めました。最後に、KCLプロジェクトを通して、「私たちが本当にやりたいことは何だろう?」ということを話し合い、「焼き物と食べ物の両方を焼きたい」、「刀を焼きたい」、「焼いているときに学校でキャンプをしたい」など様々な思いが出てきました。
清水さんの1度目の来校を終えてからの活動としては、「薪の種類の決定」、「窯の設置の申請」の2つのことを行いました。「薪の種類の決定」については、窯で焼き物を焼くために使用する薪の種類として「ヒノキ」、「スギ」、「マツ」、「サクラ」、「クヌギ」の5つが挙げられ、そのそれぞれについて、薪の特徴やkg単位の値段を調べました。調べる中で、「マツ」、「ヒノキ」がより窯で焼き物を焼くのに適していることがわかりました。「窯の設置の申請」については、窯の場所の候補の説明と設置申請の許可をいただくために、校長先生に少し時間をいただき、5人それぞれの口から伝えました。

6月14日に京都の清水寺周辺へ校外学習に行きました。その中で、「瑞光窯」という陶芸の体験ができる工房に行きました。瑞光窯は伝統的な清水焼の工房で、江戸時代からの歴史がある工房だそうです。体験では、初めに5人それぞれが好きな色を選び、作りたい形を考えて、職人の方から粘土の伸ばし方などの様々なアドバイスを頂きながら体験が進みました。粘土全体を広げる時に力を入れすぎると、湯呑みの口の部分が変な形になってしまうこと、粘土を伸ばす時もちょっとしたコツが必要だったことが難しかったです。今回の体験では、電動ろくろを使ったのですが、私達は学校でろくろを使っていないので、手で全て作るのとは全然違って面白かったです。焼き上がり完成してから届くまで、1ヵ月から2ヵ月ぐらいかかるとのことなので、どんな作品が届くのかとても楽しみです。

そして、清水さんの2度目の来校がありました。実際に窯の作成に向けて、窯の設計図の作成に向けた取り組みをしました。まず、知識として窯を作るために必要なことについて何点か教えていただきました。1つ目は、「レンガ」についてです。窯を作るために必要な物としてレンガがあげられ、レンガには様々な種類があることを知りました。レンガには種類ごとに番号が書いてあり、番号で区別していることを知りました。2つ目として、「窯の作成に向けた手順」を教えていただきました。大きく3段階に手順を分けて、設計図を考えます。最初の段階として、どんなものが焼きたいかを考え、それを実現できる窯の形を考える段階です。第2段階として、レゴブロックを使用して、1段階で考えた窯の設計をしてみました。5人それぞれがそれぞれの思い浮かべた窯の形をレゴブロックで作りました。第3段階として、レゴブロックで作った窯をもとにラフスケッチをします。私たちの活動は第2段階のレゴブロックで窯を作る場面で熱中し過ぎたため、ラフスケッチまでたどり着けませんでした。

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