私たち5年生は、地域の資源を活用してアロマを作り、地域の魅力を伝えたいと考えています。また、木で作った置物にアロマの香りをつけてみたいです。
後期に上田上小学校、仰木小学校、葛川小学校の4・5年生で、大津市の進める「夢づくりプロジェクト」で連携することになりました。夢づくりプロジェクトでは、3校が連携し、4年生が作った豆皿陶器の上に5年生が作ったアロマウッド、アロマオイルを垂らして、それぞれの学校に置き、学校生活をよりよくしようと始まりました。
4年生は、安曇川流域の土を活用してオリジナル陶器を作り、中学生が作っている窯で焼かせてもらいました。
5年生は、活動をする前の10月17日(木)、3校でオンライン会議をし、親睦を深めました。活動を2日間に分け、2校ずつ交流しながら活動を進めました。
1回目の活動は10月25日(金)、葛川小のそばを流れる安曇川流域の山間である朽木の針畑へ行き、林業家の梅本さんの話を聞きました。巨大な装置で丸太を切り、売り物にしていると知りました。また、私たちが作ろうとしている「アロマオイル」は、木を売り物として出した時の「廃材」となる葉の部分からできると知りました。
その後、林業家さんがスギの木を伐採してくださいました。林業家さんがどの方向に伐採するか示されると、長い木は本当にその方向に倒れてました。その後、次回アロマにするための葉を切ったり、アロマウッドにするための枝をのこぎりで切ったりして持ち帰らせてもらいました。
午後は、精油家さんの話を聞いてアロマの蒸留を見させてもらいました。約1時間の蒸留でとれたアロマオイルはほんのわずかで、アロマオイルは貴重であると再確認しました。スギからとれたオイルは柑橘系の香りがしました。蒸留する前、葉の色はあざやかな緑色だったのに、蒸留した後の葉は色が抜けて、渋い緑色をしていました。蒸留した後のスギの葉は、まるで「ポン酢」のような香りがしました。
2回目の活動は11月15日(金)、葛川地域の貫井にある葛の雫さんで、オイル開発とアロマウッド作りを行いました。今回は、3つのグループに分かれてローテーションしながら活動を行いました。1つの班は、前回採ったスギとアスナロの葉を2㎝くらいに剪定し、アロマの蒸留の準備をする班。別の班は、アロマを蒸留するための薪割りや薪くべをする班。別の班は、アロマをしみこませるアロマウッド作りをする班でした。仰木小の子たちと混合グループで活動しました。初めは緊張しましたが、一緒に手を動かしながら好きなものの話をしたら、一気に仲良くなれました。スギとアスナロの葉の量が多くて大変でしたが、精油家さんのおかげでなんとか切り終えることができました。薪は専用の道具で割りました。とても重たくて重労働でしたが、腰を入れると割りやすくてはまると気持ちよかったです。
アロマウッドは、枝をのこぎりで小さく切ってやすりで角を削りました。新しい友達と誰が一番きれいに削れるか比べてみました。念入りに削った枝はつるつるになり、気持ち良い触り心地になりました。
午後から3校でオンラインオイル活用会議を行いました。他校の友だちが考えた意見はどれも新しく、納得するアイデアばかりでした。職員室に置いて、先生をリラックスさせてあげたいとか、昇降口に置いて登下校時、全校に良い気持ちになってもらいたいとか、保健室に置いてしんどい人も気分転換できたらという案も素敵だなと思いました。
学校へ帰り、学校のどこに置くとよいかを再び考え、4年生とも話し合いました。その結果、2つの案に定まりました。1つ目は、学校の昇降口に置く案です。なぜなら、昇降口に置けば全校やお客さんに良い香りが伝わるし、香りを通じて4・5年生の活動内容を知ってもらえると思ったからです。2つ目は、学校の教室に置くという案です。なぜなら、教室に置けば子どもたちみんながリラックスでき、勉強がはかどると思ったからです。
これから、それらを実際に試していきたいです。また、それらの場所に置いた反響を結果としてまとめたいです。地域の資源を使って、他校の友だちと話したり協力したりしながら、楽しくアロマオイルが作れるということを学びました。
今後は、葛川の木を用いて置物を作り、そこにアロマの香りをつけたいです。そして、香りや木の置物を通じて葛川の魅力を多くの人に知ってもらいたいです。