私たちは、小学校6年生の時から、多くの人に楽しみながらこの地域のことを知ってもらって、「この地域に来たい」と思ってもらうためにオリジナルのガチャ作りをしています。
昨年度の紅葉祭や近畿へき地研究大会でたくさんの方から頂いたアドバイスを整理して、アンケートでの人気が高く、地域の魅力や課題を発信できるハンコを作っています。11月に田丸印房の田丸琢さんに来校していただき、「誰に・何を届ける」という視点を大切にしてプロジェクトを進めることの大切さを教えてもらいました。現在、自然の魅力を伝えられるように、図鑑などを参考にして地域で見られる植物の原画を描いています。
ガチャ作りと並行して、私たちは先輩と後輩と協力しながら、シコブチ信仰に登場する河童の「ガワタロウ」のキャラクター開発をしています。「ガワタロウ」についてイメージを膨らませるために、この地域の郷土史を調べました。
私たちは『葛川』、『筏師と安曇川』、『おらが故郷』という資料で郷土史について理解を深めました。その資料には、「ガワタロウ」についての記載もありました。資料に出てきた「ガワタロウ」は、失敗談ばかりで憎めない存在だなと感じました。
今でも梅ノ木という集落では、初なりのキュウリを川に流して河童に供える習慣があるそうです。
「ガワタロウ」の原画と特徴を考えた後、イラストレーターの西尾界太さんとウェブ会議をしました。初めはぼんやりと「ガワタロウ」をイメージしていましたが、郷土史から学んだ「ガワタロウ」のイメージを伝えることができました。
この「ガワタロウ」が完成したら、多くの人に知ってもらうためにPRしていきたいと考えています。そして、私たちが取り組んでいるガチャの景品にも生かしていきたいと思います。
私たちは、地域の魅力やKCLプロジェクトの取組をより多くの人に届けていきたいと考えています。そのために、遊んでくれた人が驚くようなガチャを完成させることができるように、これからも自分たちのプロジェクトを前進させていきます。