コロナウィルスの影響で県内日帰りになった修学旅行で、焼き物の産地である信楽に行きました。信楽の粘土で作陶体験をさせてもらったり、滋賀県立陶芸の森で穴窯や登り窯、海外の窯などを見学させてもらったり、学芸員さんを独占して滋賀県の地質や焼き物の基礎知識を詳しく教えてもらったりすることができました。帰り道には佐川美術館に寄って、樂吉左衛門さんの企画展を鑑賞してきました。6月に久多に行ったときに乾かしてあった作品が展示されていて、樂さんご本人がデザインした空間と、その中に飾られた焼き物一つ一つのオーラのすごさに驚きました。
粘土は粘土層の岩石を下処理して1年から3年ほど寝かせる必要があると分かったので、修学旅行から帰ってすぐに粘土の下処理作業にとりかかりました。樂さんからいただいた粘土層の石と町居でとってきた粘土をバケツの水で撹拌し、浮いたゴミをすくって取りました。2,3日置いておくと、粘土が沈殿して粘土の層と水の層がきれいに分かれました。上澄みの水だけをそーっと取り除き、数日置いておくと程よく水気がとんで粘土っぽくなったので、大きな袋に入れました。まさか粘土を一から作ることになるなんて、6年生になったばかりの頃は思いもしなかったけど、町居粘土も不純物が大体とれて、寝かせる準備を終えられました。粘りが少ない町居粘土はより長く寝かさないといけないそうですが、中学3年生になるころには商品を作れるようになっていてほしいです。
わたしたち6年生は、陶器づくりと並行してもう一つ、葛川のカエデの木でメープルシロップづくりにも取り組んでいます。5年生のときにはたくさん樹液(「メープルウォーター」と呼ばれる、透明のさらさらした液体です!)が採れ、煮詰めるとやさしい味のメープルシロップがちょっとだけできました。去年は自分たちで味見するだけで無くなってしまいましたが、今年度はメープルシロップを使ったお菓子づくりに挑戦してみたいです。樹液が採れるのが1月中旬以降の寒い時期なので、HPにタイムリーな写真があげられないのが残念ですが、中学生になったらお披露目できるようにがんばります。